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地域医療における看護師の人手不足をゼロに!変革を目指す社会起業家にインタビュー

地域包括ケアシステムの潤滑剤となるメディアを目指す!と目を輝かせる安井 祐太朗氏

地域包括ケアシステムの潤滑剤となるメディアを目指す!と目を輝かせる安井 祐太朗氏

「今、地方の看護師不足は深刻な社会問題になりつつあります。」

こう話すのは「地域医療における看護師不足をゼロに」をテーマに地方にある公的医療機関の魅力を伝えるウェブサイトを運営している看護師転職マガジン株式会社代表取締役の安井 祐太朗氏だ。

地方の看護師不足という社会問題を解消するべく全国津々浦々を飛び回っている安井氏を突き動かす原動力は一体何なのか。現在、地方の医療機関では何が起こっているのか。若き社会起業家が挑む壮大な取り組みをインタビューした。

(インタビュアー:編集部)

家族の実体験が創業のきっかけに

ーー創業のきっかけを教えてください。

 私の実家は母も妹も看護師という看護師一家で、母と妹の勤め先は北海道の僻地にあり看護師不足が深刻だったのです。そんな背景もあり、地方の医療期間が抱える問題点や課題を直に聞く機会が多かったのが起業のきっかけです。

私の妹はまだ24歳と若いため、夜勤をすることも多いのですが、これまでに24時間を超える連続勤務を頻繁に経験し、不眠不休で勤務に当たったことも少なくないそうです。そうした過酷な勤務体系から職場を辞める人が後を絶たず、人手不足がさらなる過酷労働を引き起こすといった負の循環に陥っています。

そうした状況を改善すべく、全ての看護師に地方の医療機関で働く魅力を知って貰おうと「看護師転職マガジン」を創業しました。

ーー看護師転職マガジンのコンテンツについて教えてください。

 大きく二つあります。一つは「ナース百景」というコンテンツで、読者モデルやママさん看護師など、様々な看護師さんにインタビューしています。百景というのは東京都が選定した名所100選である新東京百景にかけていて、インタビューを取る際に新東京百景のスポットで看護師さんの写真を撮影させて貰っています。

もう一つがメインなのですが、「地域医療おうえん隊」というコンテンツで、地方の医療機関で働く魅力を実際に現地に行ってインタビューを取っています。こちらは公的医療機関や元・公的医療機関である第三セクターの医療機関を対象としており、掲載にかかる費用は全て無料で行っています。広告宣伝・紹介会社経由の人材採用など、医療機関の運営にかかる国の税負担を軽くするためにもこれらの医療機関を対象に取材を行っています。

地域医療に関心を持つきっかけを作りたい

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実際に地方に足を運び現場の声を聞くことに意義があると語る安井氏

ーー「ナース百景」は東京で働く私にとってはお馴染みの場所があって見ていて面白かったです。このコーナーはどうして始められたのですか?

 「ナース百景」は全国の看護師さんに地域医療に興味を持って頂くためのきっかけとなるコンテンツと考えています。正直なところ、今現在で地域医療に関心のある看護師さんはそこまで多くないと思います。

そうした看護師さんに対し、一方的に「地域医療は素晴らしい!だから興味を持って!」とコンテンツを見せたところでノイズになってしまうだけだと思っています。そこで「ナース百景」で看護師免許を持ったモデルさんなど様々なフィールドで活躍されている看護師さんに出て頂くことでサイトの訪問者を増やし、地域医療について知るきっかけを作れればと考えています。

また、こうした横断的というか、「ナース百景」というエンタメ色のあるコンテンツと「地域医療おうえん隊」という真面目なコンテンツを共存させることが出来るのも民間企業ならではの強み、良さだと思っています。

ーーこれまでで大変だったことはありますか?

 いくつかありました。

まずは「ナース百景」の看護師さんの撮影の日に朝起きて天候が良くなかったときなどはすごく焦ります。ただ、私には「晴れ男」伝説がありまして、大事な場面で雨になったことがないんです。(笑)

先日の撮影の際も東京は連日の大雨だったのですが、その日だけ綺麗に晴天になり、無事撮影をすることが出来ました。三宅島に取材に行った際も到着した直後に強めの雨になってしまい、写真撮影をどうしようかと思ったのですが、朝ごはんを食べているうちに晴天になり無事取材を終えることが出来ました。

あとは恥ずかしい話なのですが、先日三宅島に行った際に行きのフェリーの船内に説明資料を忘れてしまい、役場の入り口でそのことに気づいたときは頭の中が真っ白になり滝のように冷や汗が流れました。船内ではギリギリまで資料を読み込んでいて、慌てて船を降りたのでうっかりしていました。この時は説明資料がなく慌ててしどろもどろになる私に対しお会いした島の皆様が親切にご対応くださり本当に助かりました。

ーーそういうエピソードは人間らしくて良いですね。また、実際に現地に行かれているからこそのエピソードでもありますね。

 そうですね。今はキュレーションサイトなど既存にある情報をまとめたサイトが流行っていますが、私は「看護師転職マガジン」で行っているような顔と顔を突き合わせたリアルな取材活動にこそ価値があると思っています。

実際に現地に行って自分の目で見て聞いたものは記事として作成する際も熱量が違います。人対人だからこそ生まれる本音というか、現場で聞く生の声にはその方の熱い思いや魂が宿っていると思います。自分の足で現地に取材に行ってそこで働かれている方の話を聞く度に「地方の医療機関で働く素晴らしさをもっと全国の看護師に伝えたい」という使命感を感じます。

看護師転職マガジンで地方創生を

ーー看護師転職マガジンの今後の展望を聞かせてください。

 大きく二つあります。一つは看護師さんにとっての「地域医療のポータルサイト」的な存在になることです。看護師転職マガジンでは実際に地方に行って現場の声を聞くということをしているのですが、地方には自然が豊かだったり食べ物が美味しかったりと素晴らしいところがたくさんあります。

また、特に人口が少ない地域の医療機関では様々な症状の患者さんに複合的な視点から効率よく看護に当たる必要があるため、都会の病棟勤務では身につけることが出来ないような総合的な力を身につけることが出来ます。そういう意味では地方の医療機関は看護師として心身ともに成長するにはすごく良い場所だと思います。

こうした現場の生の声を伝えていくことによって、地域医療に関心を持つ看護師を一人でも増やしたい。ゆくゆくは地方の医療機関で働く看護師さんにとってのきっかけ、ポータルサイト的存在になっていきたいと考えています。

もう一つは『地域包括ケアシステム』という観点から市町村・地方の医療機関・看護師転職マガジンで広義での「地方創生メディア」となることです。『地域包括ケアシステム』というのは2025年問題を始めとした今後の医療業界の問題解決の鍵を握ると言われている社会システムのことで、徒歩30分圏内の日常生活圏域ごとに「医療・看護」「介護・リハビリ」「保健・予防」といった生活支援・福祉サービスと、その前提としてのニーズと需要に応じた「住まいと住まい方」に対する取り組みを統合的かつ包括的・継続的に展開することによって成り立ちます。

この『地域包括ケアシステム』では自治体の役割が重要になります。自治体、とりわけ市町村は『地域包括ケアシステム』の構築・運営における中心的な役割であり、市町村が地域に点在する医療・福祉施設を繋ぐ役割として積極的に民間企業や団体と協力し、地域課題の把握や社会資源の開発・ネットワーク化を進めていく必要があります。

そこで私は地域医療で働く魅力を伝えるメディアである「看護師転職マガジン」が機能すると考えています。市町村と協力し、看護師の人手不足に悩んでいる地方の医療機関で働く魅力を伝え、看護師さんの流動を促すことで地域における医療サービスの低下を防ぐだけでなく、地域経済の活性化にも繋がると考えています。

ーー壮大ですね!話を聞いているだけでワクワクしてきます。私の周りにも看護師が多いですが、経済力がある方が多いですよね。

 はい。一般的に看護師は給与水準が高いので、看護師さんが地方に遊びに行くだけでもある程度の経済効果が見込めます。ですので、今後は看護師さんに対して観光を含めた地域医療体験ツアーなども計画していきたいと考えています。そこで地域医療の魅力を直に感じ、その地方へ移住するきっかけを創出していければと思っています。
 

ーー最後に今後の意気込みなどを聞かせてください。

 まだまだ道半ばという状況ですが、全国の看護師の皆様に地方の医療機関で働く魅力についてお伝え出来るよう尽力いたしますので、ぜひ看護師転職マガジンを見て地域医療に関心を持って頂ければと思っております。

また、地方の市町村の皆様に対しても地域医療における看護師不足をゼロにし、迫り来る超高齢化社会に向けて少しでも貢献できるよう日進月歩で頑張って参りますので、引き続きご支援のほど何卒よろしくお願いいたします。

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