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21世紀高野山医療フォーラムに行ってきました

21世紀高野山医療フォーラム

皆さんは「死」について考えたことはありますか?

一般的に若い方にとって「死」はまだまだ先のことですし、考える機会もあまりないかもしれません。逆に高齢の方にとっては「死」を身近なものとして感じ、考えている方も多いかもしれません。生きとし生けるもの全てがやがて迎える「死」、私達は「死」をどのように捉え、考えていけば良いのでしょうか。

10月4日に医療業界や仏教界の著名人を招き医療や宗教といった側面から考える大規模なイベント、「21世紀高野山医療フォーラム」が日比谷公会堂にて開催されていましたので、「死」について改めて考える折角の機会ということで私も参加してみました。今回はその様子をレポートしたいと思います。

テーマは「医療と宗教、新しい時代へ」

当日は日本列島に台風が接近しており、天候が危ぶまれましたが幸い東京は天気が良く安心しました。混雑を予想し少し早めに会場に行ったのですが、それでも既に多くの方が開場を今や遅しと待たれていました。

日比谷公会堂内は2,000人収容可能とのことでしたが、当日は1,500人程度が入っていました。年配〜高齢者の方が多く、やはり皆さん「死」というものについての関心が高いのだなと思いました。

21世紀高野山医療フォーラムは高野山大学主催のイベントで今回で10回目。毎回、医療業界や仏教界の著名人を招き基調講演やシンポジウムを行っています。その中でも今回のテーマは「医療と宗教、新しい時代へ」ということで、かの有名な作家である柳田邦男さんらがお話をされていました。

仏教と医療の在り方についての話が深かった

テーマが「医療と宗教」ということなので、正直な所スピリチュアルな話をされたり宗教色の強い話がメインなのかなと少し身構えていたのですが、全然そんなことはなく仏教を科学的な側面から解説されたりと、大変内容が濃く勉強になることが本当に多かったです。

具体的には仏教の成り立ちと現代医学の関連性や曼荼羅の概念、仏教とマズローの欲求段階説との関わり、祈りの概念についてなど仏教についてあまり詳しくない私でも知っているワードがたくさん出ていたので興味を持って話を聞くことが出来ました。

あの有名人にバッタリ!?

会場の中はやはり年配〜高齢者の方が多く、20〜30代の方は全体の5%くらいしかいませんでした。そんな超絶アウェー感の中、ふと周りを見ると知っている方がいらっしゃるじゃありませんか。

かの有名なAll aboutで看護に関するガイドを担当され、訪問看護支援協会の理事長を勤められる傍らで自らも経営者として、また現役看護師として訪問看護の現場に行っていらっしゃる凄腕イケメン社長の高丸さんにお会いしました。以前、別のイベントで高丸さんが講演されている話を聞いて名刺交換をさせて頂いただけなので覚えてくださっているか正直かなり不安だったのですが、私が声をかけると気さくに応じてくださったので嬉しかったです。

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まとめ

今回のイベントの中でも特に印象に残ったのが最後のシンポジウムでの話です。人は死を目の前にすると何を考え、どういう行動をとるのか。シンポジウム内では登壇者の方の知人の方のケースについていくつかお話をされていました。

その話によると人は死を目の前にすると「ふるさと(元居た場所・生まれた場所)に帰りたがるのではないか」ということでした。都会のビルだらけの景色の中で死を迎えるより生まれ育った景色の中で最期を迎えたい、それが安らかで穏やかな最期に繋がるのではないかということでした。

また、年齢を重ね、死を意識する年齢になってくると「死」を「自然に還る」ようなものだと表現されている方もいらっしゃいました。「死」というものは自然の中に存在する川や木、太陽、そういったものと一体化する感覚に近いのではないかとお話されていました。

「死」というものについて分かるようで分からない、これが私が高野山医療フォーラムに参加して感じた率直な感想です。これから年齢を重ね、出会いと別れ、色々な人生経験を積んでいく中で少しづつ理解していくものなのかもしれません。登壇されていらっしゃった先生方はご高齢の方が多かったですが、皆さんそれぞれが長い人生の中で培った独自の死生観を持っていらっしゃるようでした。

医療と宗教、一件真逆のもののように思えますが、実はどこかで繋がっている、そう思える高野山医療フォーラムでした。

おまけ

色々と学びの多かった高野山医療フォーラムですが、来年で最後の開催となるそうです。というのも来年は空海の没後1,200年ということで、元々それに合わせて開催されてきたイベントだったようです。

最後の高野山医療フォーラムは空海の没後1,200年を記念し、高野山で大々的に開かれるということで今から私も楽しみです。高野山には日本の歴史を作ってきた数々の偉人達のお墓があり、日本でも有数のパワースポットとなっているようです。

興味を持たれた方は来年の空海の没後1,200年に合わせて是非訪問されてはいかがでしょうか?

【関連サイト】
21世紀高野山医療フォーラム公式サイト

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