北海道といえば、食べ物が美味しいというイメージを連想される方も多いのではないでしょうか。
もちろん、北海道には美味しい食べ物や温泉がたくさんありますが、北海道に生まれ育った私がオススメしたい魅力といえば、道内の至る所に存在する思わず息を飲んでしまうような美しい風景の数々です。
そこで今回は北海道の美しい風景の中でも特に魂を揺さぶるものを厳選してみました。この夏、北海道旅行を予定されている方や「いつか北海道行ってみたい」と考えてる方に是非とも訪れて頂きたいオススメの絶景スポットをご紹介します。
道北エリア
稚内港北防波堤ドーム(稚内市)
稚内港北防波堤ドームは冬季の北西越波防止のために建設された半アーチ式ドームです。海上からの高さ14m、柱間6mの円柱72本を並べた長さ427mの世界でも類を見ない独特の景観と構造を持ち、旧樺太航路時代の記憶を残す歴史的遺産です。
宗谷岬(稚内市)
日本最北端の街、稚内にある宗谷岬はご存知、日本最北端の場所です。東はオホーツク海、西は日本海に面し、北には宗谷海峡をはさんで43km先にサハリンの島影を望むことが出来ます。
宗谷丘陵(稚内市)
宗谷丘陵は宗谷岬の裏手にあるなだらかな丘陵地帯です。氷河時代に形成された周氷河地形は北海道遺産として認定されており、この丘陵にある57基の風力発電施設も見所の一つです。
神の子池(清里町)
神の子池は神秘的な青い水が特徴の周囲220mの小さな池です。その名はアイヌ語で「カムイトー(神の湖)」と呼ばれる摩周湖の伏流水が湧き出て出来たことからきたことに由来しています。
蕎麦畑(幌加内町)
幌加内町は日本一の蕎麦の生産地として有名です。7月中旬から8月中旬にかけて町の至る所に白い花を咲かせた蕎麦畑が広がり、その光景は圧巻です。
オトンルイ風力発電所(幌延町)
オトンルイ風力発電所は幌延町の風力発電プロジェクトに基づき建てられました。道道稚内天塩線沿いに、南北3.1キロメートルにわたって並ぶ風車は全28基あり、広い空をバックに高さ74mの白い風力発電機が一列に並ぶ様には圧倒されます。
南浜湿原(利尻富士町)
南浜湿原は利尻島最大の湿原です。そこにはたくさんの湿性植物や高山植物が群生し、原色に染まる植物の宝庫で学術的にも貴重な湿原となっています。
利尻礼文サロベツ国立公園(礼文島)
利尻礼文サロベツ国立公園は利尻島をもっとも間近に、美しい姿で眺められる絶景地です。広大な砂丘と湿原が広がり、春から初夏にかけては海岸や草原の草花や砂丘林の中の湿原性の植物などが花開き、原生花の美しさを堪能できるエリアです。
天人峡(東川町)
天人峡は大雪山国立公園の北西部にある峡谷で、柱状節理の深い渓谷の底に位置しています。原始林中、忠別川両岸に柱状節理の絶壁や飛瀑が約8kmも続き、大雪山の登山拠点のひとつにもなっています。
旭岳(東川町)
旭岳は東川町にある火山で、比較的手頃な登山が楽しめるとあって毎年多くの登山者が訪れる人気のスポットです。なだらかで高山植物が広がり、本州では3,000m級の山にしかないような植物を見ることが出来ます。
道東エリア
東藻琴芝桜公園(大空町)
東藻琴芝桜公園は春になると鮮やかなピンク色に染まる小高い丘の斜面が特徴の公園です。満開になると、10万平方メートルに及ぶ広大な斜面は、まるでビロードの絨毯を敷きつめたように美しく彩られます。
摩周湖(弟子屈町)
摩周湖は阿寒国立公園内に位置する世界屈指の透明度を誇るカルデラ湖です。「霧の摩周湖」と呼ばれるように、霧に包まれてその湖面が見えないことも多く、晴れた摩周湖を見ることができたら婚期が遅れるなどとも言われています。不純物をほとんど含まない水が作り出す独特の深い青は「摩周ブルー」といわれています。
屈斜路湖(弟子屈町)
屈斜路湖は巨大なコバルトブルーに染まる日本最大のカルデラ湖です。冬は湖面が全面凍結しますが、地熱が高く一部解氷部分が出来ることから毎年400~500羽の白鳥が羽を休める光景を見ることが出来ます。
オンネトー(足寄町)
オンネトーは足寄町の東部に位置する原生林に囲まれた小さな湖です。名前の由来は「大きな沼」という意味のアイヌ語から来ています。時間や季節、光の当たり具合や見る角度によってエメラルドグリーンやコバルトブルーに色を変える湖水は息をのむような美しさで五色沼の別名もあります。
三国峠(上士幌町)
三国峠は北海道の国道の中でも一番標高の高い峠で、樹海と松見大橋が織り成す美しい眺めが魅力です。展望台には峠のカフェがあり、自家焙煎のコーヒーも楽しむことが出来ます。
滝上公園(滝上町)
滝上公園は「みかん箱一杯」の芝桜の苗からスタートしました。それが今では10万平方メートル一面に咲き誇る大群落になっています。芝桜のピンクの鮮やかさだけでなく、その甘い香りも魅力の一つです。
層雲峡(上川町)
層雲峡は3万年前の火山の噴火で出来た溶岩台地が水流によって削られた結果、出来た地形と言われています。層雲峡温泉は大型ホテルなどが立ち並ぶ北海道有数の規模を誇る温泉街で、層雲峡および大雪山観光の中心地となっている。
開陽台(中標津町)
開陽台は標高270mの台地で、視界330°の望眼下には草原の地平線が文字どおり丸く見えます。そこからは広大な大自然や区画された牧草地・防風林、遠くには国後島や野付半島、根室半島を一望することができます。
タウシュベツ橋梁(上士幌町)
タウシュベツ橋梁は上士幌町の糠平湖にあるコンクリート製のアーチ橋です。タウシュベツ橋梁は糠平湖の水かさが増える6月頃から湖面に沈み始め、10月頃には湖底に沈むため、幻の橋と言われています。
双湖台(阿寒町)
双湖台は、パンケトーとペンケトーの2つの湖が眺望出来る展望地です。この2つの湖は元は1つだったとも言われています。また、手前にあるペンケトーは北海道の形をしていることでも有名です。
知床峠(斜里町)
知床峠は知床連山の尾根筋にあたる標高738mの峠です。ここから見える羅臼岳の紅葉や原生林を手前にオホーツク海が広がる大パノラマは素晴らしく、天候が良ければ遠く北方領土国後島も望むことができます。春から秋にかけてのみが開通期間の道なので観光の際は注意が必要です。
小清水原生花園(小清水町)
小清水原生花園は北海道を代表する海浜公園で約8kmほどの細長い形の砂丘全体が自然の花畑になっています。季節さえよければ、オホーツク海を背景に自然の花々の可憐な姿を愛でることが出来ます。
美幌峠(美幌町)
美幌峠は「天下の絶景」と謳われており、眼下には日本最大のカルデラ湖である屈斜路湖や硫黄山、遠くには知床連峰や大雪の峰々が連なる壮麗な景色が広がっています。また、美幌峠は屈斜路湖から吹き上げる風を遮るものがないことから、パラグライダーの発着ポイントとしても有名です。
野付半島(別海町)
野付半島は日本最大の砂嘴(さし)で、オホーツク海に羽を伸ばすように突き出した形が特徴です。オホーツク海と野付湾の海に挟まれ、砂原と湿地帯の荒涼としたような独特の風景が続きます。この異質な風景は「トドワラ」によるもので、海水に浸食されたトドマツが立ち枯れたものです。
道央エリア
大通公園(札幌市)
札幌の中心部にある大通公園は美しい花壇や樹木が見れる他、YOSAKOIソーラン祭りや雪まつりの会場としても有名です。写真は公園の敷地内にあるテレビ塔の展望台から見たもので、碁盤の目状に綺麗に整備された札幌の街並みが一望出来ます。
石山緑地(札幌市)
札幌市南区にある石山はかつて建材に最適とされた札幌軟石の産出地でした。その巨大な石切り場跡を公園へと再生させたのが石山緑地公園です。
滝野すずらん丘陵公園(札幌市)
札幌市南区にある滝野すずらん丘陵公園は北海道で唯一の国営公園です。400haの広大な敷地には「アシリベツの滝」を含む豊かな自然がたくさんあります。
ファーム富田(中富良野町)
中富良野町にあるファーム富田はラベンダーで有名な農園です。広大なラベンダー畑の景色は圧巻で、ラベンダーソフトクリームも人気です。
ジェットコースターの路(上富良野町)
上富良野町にあるジェットコースターの路は高低差が激しい直線の道です。小さな丘を激しいアップダウンを繰り返しながら進むので、ちょっとしたジェットコースター気分が味わえます。
パノラマロード(美瑛町)
美瑛と美馬牛の中間にあたる一帯は、パノラマロードと呼ばれています。なだらかな丘にさまざまな作物の育つ畑が連っており、まるでパッチワークのような風景を作り出しています。丘の稜線上を走る道なので、どこから見ても、素晴らしい眺めです。
赤い屋根の家(美瑛町)
JR美瑛駅より車で5分ほど走ると、赤い屋根の家が見えてきます。ここはCM等でもよく使われている場所で、まるで絵本の世界のような風景が広がっています。
青い池(美瑛町)
青い池は美瑛の市街地から白金温泉に向かう途中にある小さな池で、ターコイズブルーの美しい色の水が特徴です。美瑛川を堰止めて作られた人口の池ですが、上流の温泉から流れこんだアルミニウムを含んでいるため、このような色になったそうです。
ひまわりの里(北竜町)
北竜町はひまわりの作付面積日本一の町です。ひまわりの里では100万本を超えるひまわりが咲き誇っており、その光景は圧巻です。
ふきだし公園(京極町)
京極町にあるふき出し公園は自然と羊蹄山の力によって作り出される名水の里として多くの人に親しまれています。湧水池は開拓当初より聖なる場所と崇められ、地域の人々の手によって大切に守られています。
神威岬(積丹町)
積丹半島の北西部から日本海に突き出した神威岬は日本で最も美しいと言われている岬です。ここから見える海の色は「シャコタンブルー」とも呼ばれ、まるで沖縄のような美しさです。岬の先端からは神威岩を見ることが出来ます。
黄金岬(積丹町)
黄金岬の展望台から見渡すコバルトブルーの日本海と険しい断崖絶壁が続く海岸線は、感動の絶景です。岬の正面にある自然遊歩道「チャシナの小道」は宝島に伝わる悲恋伝説が由来となっています。
積丹岬(積丹町)
積丹半島にある「三大岬」。その中でも積丹岬は「シャコタンブルー」と形容される、神秘的な美しさをたたえた海岸が特徴の岬です。ダイナミックな景観には思わず息をのみます。
星野リゾートトマム 雲海テラス(占冠村)
まるで北海道の大自然を見下ろしているかのような雲海テラスは占冠村の星野リゾートトマムにあります。そこには思わず息をのむような絶景が広がっています。
地球岬(室蘭市)
地球岬は朝日新聞社主催の北海道の自然100選で得票第1位となり、一躍全国的に有名な場所になりました。また、元旦には多くの人達がやってくる初日の出の名所でもあります。
洞爺湖(洞爺湖町)
洞爺湖は数万年前の大噴火によってできた周囲およそ36.5kmのカルデラ湖です。また、湖畔の周辺は湯量豊富な温泉地があり、あちこちの施設で入浴ができます。
小樽運河(小樽市)
大正12年に完成した小樽運河は直線ではなく緩やかに湾曲しているのが特徴となっています。散策路には63基のガス灯が設置され、運河沿いの石造倉庫群は当時の姿のまま残されておりレストランなどに再利用されています。夕暮れ時にはガス灯がともるとともに石造倉庫群がライトアップされ、大変綺麗です。
二十間道路桜並木(新ひだか町)
二十間道路桜並木は「日本の道百選」「さくら名所100選」にも選ばれた桜の名所で約3000本の桜が並んでいます。この桜は大正5年に3年の歳月をかけて近隣の山々から移植したもので、その7割がエゾヤマザクラです。
道南エリア
駒ケ岳(鹿部町)
駒ヶ岳は鹿部町・七飯町・森町の3つの町にまたがる標高1,131mの活火山です。以前は富士山のような円錐形の姿をしていましたが、1640年の大噴火で山頂部分が崩れ落ちるなど度重なる噴火を経て、剣ヶ峯、砂原岳といった複数の急峻な頂となだらかな裾野を合わせ持つ現在の姿となりました。
大沼国定公園(七飯町)
大沼国定公園は渡島半島の鹿部町・七飯町・森町の3つの町にまたがる9,000haの自然公園です。見所は大沼・小沼・じゅんさい沼で、これらの沼は駒ヶ岳の火山活動によってできた堰止湖で、道内では珍しい日本庭園的な光景が広がっています。
追分ソーランライン(江差町)
追分ソーランラインは函館から小樽を結ぶ、全長約500kmにもおよぶ日本海側の観光ルートです。寿都湾付近の奇岩や断崖の織り成す独特の景色はバラエティに富み、夕陽が美しいところでもあります。
函館山(函館市)
函館山の山頂から見る夜景は特徴的な扇状の地形に宝石をちりばめたような輝きが広がっており、日本三大夜景の一つとして有名です。昼と夜でも違った表情を見ることが出来ます。
五稜郭(函館市)
五稜郭は幕軍と官軍の最期の戦いである箱館戦争の舞台として有名な場所です。また、日本初のフランス築城方式の星型要塞であり、国の特別史跡に指定されています。春にはソメイヨシノが一勢に咲き誇り、市民でにぎわいを見せる花見の名所でもあります。
いかがだったでしょうか?
北海道には歴史的背景からアイヌ語に由来する面白い地名があったり、大自然の働きによって長い時間をかけて作られた土地がたくさんあります。そういった背景も知ることで、より絶景スポットを楽しめるのではないかと思います。
北海道旅行に行かれた際は是非これらの絶景スポットに足を運んでみてください!