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訪問看護師のリアルを描いた漫画『ナイチンゲールの市街戦』が熱い!

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在宅での看護を推進する政府の方針もあり、近年では訪問看護師の需要が高まっています。看護師の皆さんの中にも訪問看護という仕事に興味があるという方は多いのではないでしょうか。

しかし自分に訪問看護の仕事が出来るか、どんな仕事なのかよく分からない…という方も少なからずいると思います。現役看護師である私の妹も訪問看護の仕事に興味はあるけれど、周囲に訪問看護師をしている方がいなく話を聞いたりする機会がないので仕事の想像が付かないと話していました。

やりがいや将来性は抜群!でも…

日経メディカルの記事によると実際に看護学生の3割が訪問看護師になりたいと考えているようです。

この記事によると看護学生の約9割が訪問看護に対して「やりがい」や「将来性」を感じるとしつつも、教育体制や給与といった条件面に不安を抱えていることが明らかになっています。

やりがいや十分な将来性がありつつも訪問看護師の人手不足は解消されていない…実に勿体ないことだと思います。

主人公は新米の訪問看護師

そこで今回そうした訪問看護のリアルについて描かれている『ナイチンゲールの市街戦』という漫画をご紹介したいと思います。

この漫画は小学館の「月刊スピリッツ」にて連載中で現在1巻が発売されています。

漫画の主人公は25歳の新米の訪問看護師で、患者さんと真正面から向き合いたいという熱い信念の元、患者さんやその家族・同僚とぶつかり合いながらも互いの信頼関係を築いて成長していくというものです。

訪問看護の現場を取り巻く様々なエピソード

第1巻では認知症を患った一人暮らしのお年寄りや母親を介護する息子、事故で首から下がほとんど動かなくなってしまった25歳の女性、老老介護といった様々なエピソードが描かれています。

訪問看護の最前線で働く数々の看護師さんを取材して作られた内容はかなりリアルなものになっていて、読んでいてその情景が浮かんでくるようでした。

ちなみにタイトルの市街戦というのは訪問看護の現場が街中の家であり病棟勤務とは違うアウェーな環境であるという所から来ているそうです(第1巻より)。

物語の中には心揺さぶる熱いセリフ多し!

物語の中では訪問看護師ならではのプロフェッショナルさや患者さんの人生と向き合うということの重さ、訪問看護師としての誇りやプライドを感じさせるセリフが多数出てきます。

ご自身の看護観として患者さんと真正面から向き合いたいと思っている看護師の方にとっては特に心に響くと思います。今回はその中でもいくつか良いなと思ったセリフをご紹介したいと思います。

きれいな部屋、空気、水、看護する上で必要なことです。今の野中さんに必要なことってバイタルの測定よりきれいな環境にすることじゃないんですか?

宮間美守(主人公)

変えたのは宮野さんよ。私達にはできなかったことね。彼女は看護師としてではなく一人の人間として野中さんと向き合った。訪問看護師として技術以上に必要なことを彼女は身体で感じたはず。

井坂朋子(所長)

訪問看護師をバカにしないでください、確かにあなた達のように患者さんの命をかけて一瞬を争う手術はできません。でも手術だけじゃ取り除くことができない“しこり”があるんです。「不安」です。手術が終わっても退院してもその人達の人生は続きます。それに寄り添うのが私達の仕事なんです。

宮間美守(主人公)

上記のセリフからも分かるようにこの『ナイチンゲールの市街戦』は理想と現実のギャップにもがきながらも訪問看護の現場に真正面からぶつかっていくというリアルな漫画になっています。

「訪問看護の仕事に興味があるけれど、どんな環境でそこにはどんな成長があるんだろう」と考えている方には是非オススメの1冊です!

【外部リンク】ナイチンゲールの市街戦(Amazon)

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