北海道旅行に行かれる方の中には美味しい食べ物が目当てという方も多いのではないでしょうか。
北海道名物の食べ物といえば、ウニやイクラなどの海産物や味噌ラーメンやジンギスカンなどが挙げられると思いますが、実は北海道にはあまり知られていないご当地B級グルメがたくさんあります。
B級グルメとは、日本において安価で日常的に食される贅沢でない庶民的な飲食物である。(Wikipediaより)
そこで今回は北海道で生まれ育った私がオススメしたい北海道のご当地B級グルメをご紹介します。北海道旅行を予定されている方や「いつか北海道行ってみたい」と考えてる方に是非食べて頂きたいです。
道内各地
やきそば弁当(道内各地)
北海道でカップ焼きそばといえば何と言ってもこの焼きそば弁当が圧倒的人気です。甘くてコクのあるソースが癖になる味です。また、付属の中華スープは本来であれば捨てるはずのお湯を使って作るのも特徴です。こちらも道内各地で買うことが出来ます。
ガラナ(道内各地)
ガラナは北海道では50年以上前からごく当たり前のように飲まれている炭酸飲料です。中にはブラジルのアマゾン川でのみ採取されるガラナの木の実から抽出したガラナエキスが入っており、見た目はコーラのようですがそれとは違った独特な風味があります。今では飲料各社が北海道限定のガラナを出しており、道内各地で買うことが出来ます。
ソフトカツゲン(道内各地)
ソフトカツゲンは北海道のご当地ドリンクの一つである乳酸菌飲料です。味はヤクルトに飲むヨーグルトを足したような感じで濃厚です。北海道内であればどこでも買うことが出来ますので北海道にお越しの際は是非飲んでみてください。
道南エリア
いかめし(森町)
北海道の駅弁といえば阿部商店のいかめしが有名です。この駅弁は函館駅から電車で40分ほどの森駅でのみ販売しており、それ以外はデパートの北海道展などでしかお目にかかれない幻の駅弁とも言えます。近くまで立ち寄った際は是非食べておきたい逸品です。
ラッキーピエロのハンバーガー(函館市)
ラッキーピエロは函館を中心に展開しているハンバーガー屋で、北海道内でもその名は有名です。名物の土方歳三ホタテバーガーやチャイニーズチキンバーガー、スノーバーガー(画像)など変わったメニューも多く、常に地元の人や観光客で賑わっています。
ハセガワストアのやきとり弁当(函館市)
ハセガワストアは函館地区で展開しているコンビニです。中でもこのやきとり弁当は名物で、豚串を使っているのが特徴です。鳥じゃくて豚なの?と思われる方もいると思いますが、室蘭・函館などの道南地方には「やきとり」といえば豚が定番です。
道央エリア
スープカレー(札幌市)
札幌発祥のご当地グルメといえば何と言ってもスープカレーです。その始まりは1970年代前半に札幌の喫茶店が薬膳スープにカレーの味をつけて売り出したのが始まりと言われています。今では専門店も多く、チキンの手羽先やスペアリブなど様々な種類のスープカレーがあります。
大通公園のとうきびセット(札幌市)
北海道ではトウモロコシのことを「とうきび」と言います。そして札幌の中心部にある大通公園内のとうきびワゴンで売られているのがとうきびセットです。甘辛い醤油ベースのタレを塗って焼かれたとうきびの味は絶品で、じゃがいもにはバターと塩が付属しているのでじゃがバターにして食べることが出来ます。これらはそれぞれ単体で買うことも出来ます。
かま栄の揚げかまぼこ(小樽市)
北海道内ではおなじみのかま栄は小樽に本店がある揚げかまぼこが有名なお店です。味噌南蛮・きんぴら・お好み揚げなど様々な種類がありますが、特にパンロールは全国区のテレビ番組でも度々紹介されるほどの名物です。その手軽なサイズから揚げかまぼこを食べながら小樽運河を歩いている人も多く見かけます。
なるとの若鶏半身揚げ(小樽市)
テレビなどでも度々紹介されることがある小樽の名物といえばこのなるとの若鶏半身揚げです。その名の通り、若鶏の半身を豪快に揚げており食べ応えはバッチリです。もちろん、お持ち帰りも可能です。
あげいも(中山峠)
北海道のファーストフードの定番といえば中山峠で食べることが出来る「あげいも」です。あげいもとはじゃがいもにホットケーキのような甘い衣を付けて丸ごと揚げたもので、焼き鳥のように串に3つ刺さっているのが特徴です。
十勝芽室コーン炒飯(芽室町)
芽室(めむろ)町は日本一のスイートコーンの生産地です。そんな町の特産品を活かそうと生まれたのがコーン炒飯です。芽室で作ったコーンとバターを効かせた炒飯は甘みと旨味に溢れています。
室蘭やきとり(室蘭市)
室蘭の焼き鳥といえば鳥肉と長ネギではなく、豚肉と玉ねぎの組み合わせが鉄板です。これは昭和初期に鳥肉や長ネギよりも豚肉や玉ねぎが安く手に入りやすかったことに由来しているようです。また、洋カラシを付けて食べるのも特徴です。
カレーラーメン(室蘭市)
カレーのとろみに北海道ではおなじみの縮れ麺が絡む室蘭のカレーラーメン。30年以上前からラーメン店のメニューにあり、その味は店舗ごとに異なります。現在は室蘭地域にあるラーメン店のうち、約6割のお店でカレーラーメンが提供されています。
豪雪うどん(倶知安町)
倶知安町駅からほど近いホテル第一会館では名物の豪雪うどんを食べることが出来ます。豪雪うどんは倶知安の名産品である男爵いものデンプンを使用して作られており、豪雪という名前は倶知安町が北海道でも有数の豪雪地帯であることや白く透き通った麺に由来しています。
しらおいシーフードカレー(白老町)
しらおいシーフードカレーは白老町で獲れた新鮮な「さら貝」を使ったご当地B級グルメです。さら貝はフライにしたり煮込んだりミンチしたりしたりとお店によってそれぞれ調理法が違うのが特徴です。
ホッキカレー(苫小牧市)
苫小牧市はホッキ貝の水揚げ量日本一で、昔からホッキ貝の炊き込みごはんなどホッキを使った料理が食べられてきました。その中でも定番なのがこのホッキカレーです。ホッキ貝は大きく肉厚で柔らかく、カレールーとの相性も抜群です。
ガタタン(芦別市)
ガタタンとは含多湯と書き、芦別市名物の中華料理です。中身は野菜や卵など十数種類の具材が入ったボリューム満点のとろみのついたスープで、ガタタンラーメンとして提供しているお店も多くあります。
岩見沢バーガー(岩見沢市)
岩見沢バーガーは雉(キジ)肉100%のパティを使用した独特なご当地バーガーです。他にも米粉バンズや地元岩見沢産のコスモリーフや玉ねぎを使用したりと細部までこだわって作られています。
美唄焼き鳥(美唄市)
美唄焼き鳥とは一つの串に鳥皮やモツの各部位を刺したモツの串焼きのことです。長ネギではなく北海道産玉ねぎを使うことも特徴で、玉ねぎの甘みが良いアクセントになっています。
道北エリア
ひまわりのモルメン(旭川市)
旭川名物といえば旭川ラーメンですが、それと並んで最近話題になっているB級グルメがあります。それはひまわりというラーメン屋さんが始めたモルメンです。モルメンとはホルモン+ラーメンのことで豚ホルモンをキャベツやニラなどの野菜と一緒に炒めてラーメンにトッピングしたスタミナ満点のB級グルメです。
旭川しょうゆ焼きそば
旭川しょうゆ焼きそばは北海道産の小麦粉を始め、旭川産の米粉やしょうゆダレなど、地元の食材や調味料をふんだんに使用したご当地B級グルメです。お店によってはバターしょうゆ味だったりと様々なバリエーションがあります。
なよろ煮込みジンギスカン(名寄市)
北海道といえばジンギスカンが有名ですが、道内の一般家庭で食べられているものと札幌の有名店などで食べるものは少し違います。それは焼くというより煮るに近い所です。特に名寄周辺ではタレの使用量が多く、肉とタレの割合が6:4ほどになることから煮込みジンギスカンと呼ばれています。また、なよろ煮込みジンギスカンは通常のジンギスカンと異なり、餅や揚げ・うどんなどの麺類を入れることも特徴です。
道東エリア
豚丼(帯広市)
十勝地方の名物といえばなんといっても帯広の豚(ぶた)丼です。柔らかくてジューシーな十勝の豚肉を甘辛いタレで焼き上げた丼は絶品です。
根室さんまロール寿司(根室市)
根室さんまロール寿司は「食べる昆布」の食習慣を北海道でも普及・定着させようという思いから生まれました。使用食材も北海道のななつぼし(米)・サンマ・棹前昆布・大葉・ネギ・ゴマと大変なこだわりがあります。
エスカロップ(根室市)
最近では全国区のテレビ番組でも度々取り上げられ道内でも知名度を上げてきている根室のご当地B級グルメがエスカロップです。名前からはどんな料理なのか想像出来ませんが、バターライスの上にカツを乗せ、その上にデミソース風のソースをかけたボリューム満点のメニューです。
かきぶた合戦丼(厚岸町)
かきぶた合戦丼は厚岸町にある「道の駅コンキリエ」で食べることが出来ます。そもそも厚岸は牡蠣の水揚量日本一で、その名前もアイヌ語の「牡蠣のたくさんいる所」に由来しています。釧路産の豚肉を使った豚丼と厚岸産の牡蠣フライが一緒に食べれる贅沢な丼です。
別海ジャンボホタテバーガー(別海町)
野付半島で取れるホタテは大ぶりなことで有名ですが、その大きなジャンボホタテを使った独特なハンバーガーが別海ジャンボホタテバーガーです。春巻きにしたジャンボホタテを四角い道産小麦バンズに挟んでいるのが特徴です。
別海ジャンボホッキカツ丼(別海町)
別海町は日本有数のホッキ貝の名産地です。別海ジャンボホッキカツ丼は大きなホッキ貝を使ったホッキカツに別海町産のあさり醤油を使った特製ダレをかけた海鮮カツ丼です。ホッキをカツにすることで生の食感を損なうことなく食べることが出来ます。
オホーツク北見塩やきそば(北見市)
焼きそばの具材といえば豚肉やキャベツが定番ですが、オホーツク北見塩やきそばは生産量日本一である玉ねぎや新鮮なホタテを使うことが特徴です。玉ねぎの甘みと海鮮の旨味を塩ダレが引き立てます。
訓子府カツ丼(訓子府町)
訓子府(くんねっぷ)町には名物のカツ丼があります。それは甘辛いしょうゆベースのタレをかけたソースカツ丼で、ご飯との相性が抜群です。
南蛮酊のザンタレ(釧路町)
釧路町にある南蛮酊というお店では名物のザンタレを食べることが出来ます。ザンタレとは北海道ではおなじみのザンギ(鶏の唐揚げ)に酸味の効いた甘辛いタレを絡めた料理です。普通の量でもボリュームたっぷりですが、酸味の効いたタレのおかげでさっぱりと食べることが出来ます。
阿寒やきとり丼(釧路市)
阿寒やきとり丼は釧路市の阿寒湖温泉周辺で販売されているご当地B級グルメ丼です。丼には阿寒産のエゾシカ肉を使った3種類の串刺しやきとりが乗っており、高タンパク・低脂肪でヘルシーな鹿肉を堪能出来ます。
さんまんま(釧路市)
さんまんまとは秋刀魚+まんま(飯)のことで、秘伝の醤油タレに漬け込んだ新鮮な秋刀魚と炊き込みご飯を大葉で挟んで焼き上げたものです。秋刀魚・米ともに北海道産を使用し、脂の乗った秋刀魚ともちもちしたお米の相性は抜群です。
スパカツ(釧路市)
これぞB級グルメ!というメニューといえば釧路の泉屋で食べることの出来る「スパカツ」です。スパカツとはミートソース・スパゲティにトンカツを乗せたボリューム満点のメニューのことで、熱した鉄板に乗せて運ばれてくるので熱々ジュウジュウな状態で楽しむことが出来ます。
勝手丼(釧路市)
北海道三大市場の一つと言われる釧路和商市場では勝手丼が食べられます。勝手丼とはご飯の上に好きな刺身を乗せて作る自分オリジナルの海鮮丼です。ここでは滅多に食べることが出来ない高級食材である釧路産のトキシラズ(鮭)や羅臼産のブドウエビ、幻の鮭と言われている鮭児などを本州ではありえないような激安価格で食べることが出来ます。
オホーツク網走ザンギ丼(網走市)
北海道では一般的に唐揚げのことを「ザンギ」と呼んでいます。オホーツク網走ザンギ丼は網走産のオホーツクサーモンを天然の調味料である白魚醤油に漬け込んで揚げた「網走ザンギ」をご飯の上に乗せた丼です。
いかがだったでしょうか?
このように北海道にはまだまだ知られていない美味しいご当地B級グルメがたくさんあります。美味しい魚介類はもちろんですが、こういった道民が普段からよく食べているようなものを試してみるのもその土地のことを知る良いきっかけになるのではないでしょうか。
特定のお店ではなく、その地域全体で食されているようなB級グルメはそれぞれのお店によって特徴があるので、駅員さんにオススメのお店などを聞いてみると親切に教えてくれると思いますので、北海道旅行に行かれた際は是非これらのご当地B級グルメを食べてみてください!